「十勝若牛」×「十勝清水にんにく」向かう所敵なしの絶品餃子

ジューシーな旨みと開発者の熱意が凝縮

十勝平野の西部に位置する清水町にある「JA十勝清水町」では、地域の産業を盛り上げる取り組みを積極的に行っている。その内容はというと、とても独創性豊か。バイオマス資源（生物から生まれた資源）のペレット堆肥「しみず有機」を使用した元気な土を使って、農家と消費者を結びつける取り組みブランド「とれたんと」を立ち上げ、風味の良い「十勝清水にんにく」をはじめとする新鮮な農作物を我々に届けてくれている。さらに忘れてはいけないのが、ホルスタイン早期肥育のブランド牛「十勝若牛」。柔らかくジューシーな赤身肉はクセが少なく食べやすいと人気を集めている。

清水町の農作物を使った加工品も約70種発表しており、さまざまな形でその美味を楽しむことができるが、中でもおすすめしたいのが「十勝清水にんにく」と「十勝若牛」がコラボした「十勝若牛餃子」だ。実はこの商品、今回お話を伺ったJA十勝清水町の北野友康さんが初めて企画したもの。GOサインが出てすぐ、猛烈なスピード感で餃子製造専門店「北海十勝餃子」に協力を依頼し、試作を開始。令和元（2019）年10月の「十勝清水にんにく肉まつり」ジューシーな旨みと開発者の熱意が凝縮で披露したところ大好評を博した、開発者にとっても思い入れの強い商品なのだ。

「十勝若牛」＠十勝清水フードサービス

清水町にある4軒の牧場で育てられた乳用種（ホルスタイン）の雄牛を、生後約14カ月肥育した「十勝若牛」は、JA十勝清水町の子会社である十勝清水フードサービスで加工。肉の断面は、ひとつずつ撮影し、帯広畜産大学に共有。ロース芯の面積やサシの入り具合などをデータ化し、味や見た目を統一するなど、品質管理にとことんこだわっている。

「十勝清水にんにく」＠十勝清水にんにくファクトリー

清水町を中心とした十勝管内の25軒（2024年7月現在）の農家が育てた「十勝清水にんにく」は、すべて十勝清水にんにくファクトリーに搬入。粗選別から根の研磨、サイズ確認、熟成作業などを一貫して行う。ドライフルーツのようなフルーティな甘さの「北海道十勝熟成黒にんにく」も、ここで加工されている。

最強のコラボレーションが生み出す美味！

「十勝若牛餃子」のお味はというと、「十勝若牛」のジューシーさと「十勝清水にんにく」の旨みがギュッと凝縮され、半端ない満足感が味わえる。タレが不要なほどしっかりとした味付けの餡から溢れ出る肉汁に、驚くとともに思わず笑顔になる人もいるだろう。清水町産を中心とした北海道産の「はるきらり」を使用したもちもち食感の皮との相性も抜群で、多くのリピーターを獲得しているのも納得といえる。

「加工品をきっかけに清水町の農産物の良さを多くの人に伝えていきたいんです」と北野さんは意気込む。生産者が手塩にかけて作り出した農作物を知ってもらえるよう活動を続けるJA十勝清水町。その取り組みに注目しつつ、まずはビールとともに十勝若牛餃子に舌鼓を打とうではないか。